– Only Japanese. English version is coming soon…
M&A、ブームと言うべき時期はだいぶ前ですが、
最近も成長戦略のひとつとして、
グローバル化の手段のひとつとして、
日本でも現在活発に行われている傾向があります。
筆者は以前M&Aを扱う部隊にいましたが、
M&A未経験でそこに入ることになった際に
おすすめされたM&A関連の書籍について
ここでは紹介してみたいと思います。
1冊目は、「M&Aのグローバル実務」。
筆者は、独立系M&A助言会社最大手、
GCAサヴィアンの代表取締役の渡辺章博氏。
M&Aの基本的な流れから
日米のM&Aの会計基準の違い、
戦略的事業買収の視点など、
M&Aについて幅広く扱っています。
著者は日米の公認会計士でもあり、
その幅広い知識と経験からの気づきを
わかりやすくまとめています。
また、著書の中では、企業価値向上の手段として
M&Aが優れた手法のひとつであること、
NPV(現在価値)が企業価値向上に向けた
M&Aの鍵であることが繰り返し説かれ、
M&Aがゼロサムではなく、Win-Winの関係を
構築できるものであることを説いています。
また、M&Aが成立するかどうかは、
売り手の存在が重要であるとのこと。
買い手はいつの時代も存在するもので、
優良な売り手がたくさんいるかどうかが
M&Aが活発に行われるかの分かれ目。
日本においては、市場の縮小期にあり、
海外進出も不可避の状態にある中、
以前の日本企業の海外進出で使われた
グリーンフィールドインベストメント、
海外支店の設立から現地販売先の確保まで、
いちから順にやっていく手法では、
変化の早い市場の流れについていけず。
そんな中、M&Aが有力な成長手段として
市場に受け入れられるようになります。
売り手についても、市場縮小の中
廃業を余儀無くされた企業、
外資の力でさらなる発展を狙う海外企業
…など、M&Aに興味ある主体が増えた。
今後の市場の状況を鑑みても、
日本におけるM&Aの重要性は
ますます高まっていくだろうとの予測。
初めてM&A系の書籍を読んでみましたが
この本は非常にわかりやすく、
また、デューデリジェンスなど、
MBAの知識が生きる点もたくさんあり、
非常に興味深く読めました。
M&A、一時はマネーゲームとして
批判されることもありましたが、
企業のさらなる成長を考える上では、
有力な手段のひとつだと思います。
そんな今、これから旬になりそうな
M&Aを一から学ぶ本として、
本書は最適な一冊では?
本書は最適な一冊では?
感度の高いビジネスマンの嗜みとして、
M&Aを知る第一歩として、
この本から始めて見るのはいいかなと。
本書では、企業価値とは何なのか、
M&Aにおける企業価値評価とは何か、
それをバリュエーション(企業価値評価)から、
順を追って見て行きます。
筆者は会計系の方ではなく、
ハーバードロースクール出身で、
日本興行銀行やゴールドマン•サックスで
M&Aアドバイザリー業務に従事、
その後米国メーカーの副社長や
日本企業の経営企画•IR担当を経て独立。
現在は経営顧問などをしている模様。
筆者の経歴も影響してか、
説明は会計的なものよりも、
説明は会計的なものよりも、
「直感的にどうか」が重視されているイメージ。
そのため、バリュエーションについても
細かいところよりも、
ざっくりどんなものかの説明が大半。
ざっくりどんなものかの説明が大半。
初めてバリュエーションを見る人にはいいですが、
ちょっとでもかじったことある人だと、
物足りなく感じちゃうかも。
MBAで多少学んだ身としては、
残念ながら新たな発見は少ない書籍でした。
残念ながら新たな発見は少ない書籍でした。
MBAで初めてバリュエーションを学ぶ人、
企業価値評価の基礎の基礎を
知りたいと思う人には手軽でいいかも。
知りたいと思う人には手軽でいいかも。
そしてラストの3冊目、「M&A実務のすべて」。
入門書の次に読むM&Aの本として
書かれたことがまえがきに記されています。
書かれたことがまえがきに記されています。
タイトルの通り、
M&A&D(Dは事業分離、divestitures)について
実務面の説明がわりと細かめに書かれています。
実務面の説明がわりと細かめに書かれています。
例えば、実務上、法律上の規定に対して
例外規定がどうなっているかなど、
かなり細かく記載があります。
これ、前の2冊と違って、結構理解が難しい…。
考えずに読んでいると、
「ん??」ってなること多し(^^;;
「ん??」ってなること多し(^^;;
素人が読むにはなかなかヘビー。
特に、実務上の扱いが如何なるかの記述が
結構ありますが、実務経験がないと
ピンと来ない…(°_°)
ピンと来ない…(°_°)
とりあえず最後まで読んでみたものの
あんまり理解は出来ていない感じ。
実際に業務で使いながら読むのが
いい本かもしれません。
いい本かもしれません。
以上、M&A畑が長い方々からおすすめされて
M&Aコンサルタントの駆け出し時に
読んでみた感想でした。
特にこれからM&Aに関わっていく人には
参考になる点もあるのでは?
結構その道のプロが多い領域なので
エッジをきかせるには多少工夫が必要かもですが
引き続き面白いビジネス領域ではあると思うので
ぜひ積極的に取り組んでみては?
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Sho@MBA-Investor-President